Gibson ES175

  • 写真はGibsonのサイトより拝借

昨年の10月に買って以来、ほったらかしにしてあったES175をメンテに出しました。1958年製のこのES175の前のオーナーはリタイヤしたイギリス人ジャズギタリストで、現役時代は香港のクラブで演奏していたそうです。いわゆるビンテージギターなわけですが特に探して見つけたわけではなく、たまたま行きつけの楽器屋にあって気に入ったので購入しました。


ビンテージギターはオリジナルのコンディションを保っている事がその価値の一つなのですが、このES175はブリッジが交換してあります。1949年に発売開始されたES175は58年頃もまだブリッジはローズウッドの削りだしでした。これでオクターブ調整をするのはかなり厄介ですので前のオーナーが交換したようです。当然ながらフレットもすり減っています。リフレットの形跡はないので、オリジナルのフレットなのだと思います。リフレットをするとビンテージの価値は一気に下がりますが、蒐集のために買ったわけではないので使えるコンディションにしてやる事にしました。


シンガポールではSinamexと言うTaylorを扱っている楽器屋にリペアショップがあって、ここにStevenというGuitar Techがいます。他に選択肢もあまりないので彼にES175を託す事にしました。時間はかかっても構わないので丁寧な仕事をしてくれる事を願っています。