Gopal


2009-06-22P1000347
-人生は一瞬の閃き..なのかもしれない


昨日の夜にGopalが身罷ったとの知らせは、ちょんまげSteveからの電話で知りました。タイにいてmourningに行けないから代わりに行って欲しいと。


彼とはそれほど親しい間柄ではありませんでした。Tanglinのコミュニティ・センターで毎週土曜日にあるBlues Jamで何度か顔を合わせたのと、2度ほど何処かのクラブで一緒に演奏をした事があったぐらいです。彼のドラムはステディで安心してリズムに乗ることが出来ました。


どこで演った時もJam Sessionでしたのでリハはありません。その場で一発で合わせます。それぞれのパートは、自分の持っているバックグラウンドを総動員してその時に演奏される曲に集中します。普通は曲をリードする人がいて、多くの場合にはボーカルやギターなのですが、イントロやエンディングなどのキメの部分の合わせ方を指示します。彼は、私がどんなエンディングフレーズを入れても確実にそれに合わせたリズムを刻んでくれました。少し大げさに云えば、ギタリストである私とドラマーの彼はその瞬間に心が通じているわけです。そんな緊張感がJam Sessionの醍醐味で、彼のドラムはいつも期待を裏切ることはありませんでした。


簡素な葬儀場にヒンディの装束を着せられた彼の遺体は横たえられていて、その横には母親が椅子に座っていました。弔慰を伝えてGopalにお別れを云っていると、彼の奥さんが「来てくれてありがとう」と話しかけてきました。彼女に会ったことはありませんでしたので、「私は彼の友人で、一緒に演奏をした事が.....」と云いかけると、「あなたの事は知っている」と碧眼の彼女は云いました。


その時に48歳で逝ってしまったGopalの人生に、少しだけ私が関わっていたことを知らされました。