N97のカメラ検証 その壱

N97のカメラは、他のNシリーズのN82やN96のものと同じで、Carl Zeiss Tessar 2.8のレンズにAF付きの5MPのカメラユニットなのだと思います。それなら写り方を含めた性能も同じなのかと言いますと、画像プロセスのソフト的な部分が違うのかN82のものと比べるとN97のカメラは少々色味が不自然です。


極端に言ってしまえばE71のカメラのような発色と云えるかもしれません。どうも曇り空の光が苦手のような気がします。たまたまカラーテストに都合の良さげな花屋がありましたので、曇天の日陰と云う条件で何枚かテスト撮影してみました。


まずはカメラを起動させて調整なしのオート( A )の状態で撮ってみました。




う〜ん、不気味色ですね。撮った写真と実物を比較しましたが、明らかに青がかぶっています。それでは撮影条件に合わせてWBを曇りに合わせてみました。




驚くほどに鮮やかな色合いになりました。ついでに寄った花屋でしたのでこれ以上のテスト撮影はしていませんが、少なくとも曇り空(もしくは日陰)での撮影はWBを曇りに変えれば色味が良くなる事が分かりました。


なるほどそれは分かったのですが、手軽に手早く撮れるのが取り柄の携帯電話カメラなのに写真を撮る度に設定を変更しなくてはなりません。起動してからWBのセッティングを変更するまでに5タッチする必要があります。それならとScene modeのUser define(ユーザー・セッティング)でWBを曇天に変更にしておけば早いのかなと思ったのですが、こちらも5タッチ必要です(T_T)


カメラを起動させた時のデフォルトのセッティングが設定出来る仕様だと助かるのですが、残念乍らそうはなっていません。携帯電話の付属カメラだから仕方がないですね。