今朝のStraits Times




-写真はThe Straits Timesより拝借

今朝のStraits Timesの一面全段ぶち抜きは、Mas Selamat逮捕です。シンガポール在住の人以外には馴染みはないでしょうけど、こいつはアルカイダとも密接な関係があるとされているJemaah Islamiah(JI)シンガポールメンバーです。いわゆるイスラム原理主義のテロリストですね。JIはバリ島で爆弾騒ぎを起こしたりしている連中で、インドネシアのテロリスト・ネットワークなのですが近隣マレーシア、シンガポールにもメンバーがいたりします。





-写真はThe Straits Timesより拝借

やつはシンガポールチャンギ空港911並みのテロを計画していた大物テロリストなわけですが、もうひとつの話題は昨年2月にシンガポールの拘置所から脱走して一年以上捕まらなかったと云う点です。当時逮捕された時も話題になりましたが、拘置所から脱走した時の方が大騒ぎとなりました。トイレの窓(上の写真)から逃げたようなのですが、その後の大規模な捜索でも捕まえる事が出来ず、だいたいトイレから逃げられたって何?なんで?と云うわけで日頃"tight security"を標榜しているシンガポールの公安は面目丸つぶれでした。


The Straits Timesによると、1961年インドネシア、中部ジャワ生まれの彼は幼少の頃シンガポールに移り住んだようです。1990年頃からDarul Islamと呼ばれる原理主義にはまって行ったようで、その後1993年と1998年にテロリストの総本山アフガニスタンにテロ留学をしていっぱしのテロリストになったようです。それにしてもどのように大捜査網をかいくぐってジョホールへ逃げて行ったのでしょうか。"Living life on the run"な手口が明かされる今後の捜査の進展が待たれます。そのうち日曜版か何かで特集になると思います。